月刊誌「美術の窓」で「お悩み解決 立島惠に訊け!」を好評連載中の講師による出張ライブ相談会を開催しました!
【開催概要】 チラシはこちら(PDF)
◆日時 令和元年12月7日(土) 13:00~17:00
◆会場 中山道御嶽宿商家竹屋(御嵩町)
◆講師 立島 惠氏(佐藤美術館学芸部長)
◆参加者数 12名
◆内容 昨年も好評だった本プログラムを、地域が持つ魅力をアートラボぎふの参加者にも体験していただきたいとの思いで、今年は中山道御嶽宿商家竹屋で開催しました。
講師が勤務する佐藤美術館では、学生に奨学金を出している関係から、いろいろな相談をもちかけられるようになり、1日に4人~5人の相談に対して解決策を一緒に考えて提案されており、その活動が雑誌「美術の窓」の相談コーナーを担当することに繋がったというお話が冒頭にありました。
参加者からの「制作した作品を高く販売したい」というお悩みには、「オリジナリティが重要。自分の個性が何かを見つめてほしい。時代に淘汰された古典の作品は、テクニックだけではなく精神性も含めて得るものが多い。それをリサーチする力を養うことが成功への一番の近道。それと同時に、一つ描いたら破壊し、再構築することが重要。そうしないと新鮮さがなくなり自分自身の能力の脱皮ができない」との講師のアドバイスがありました。
スペシャルゲストとして、日本画家の長谷川喜久氏と、「美術の窓」編集部の野﨑真鳥氏にもご参加いただき、表現者の立場からのご意見と、編集者としてのご意見も聞くことができました。
「抽象画を描いているが、写実画の高い評価を聞くと、どういう絵を描いたらよいか分からない」という相談に対しては、長谷川氏から「具象と抽象はリンゴとリンゴジュースみたいなもの。同じ部分を共通しながらも表現が違うだけ。今はまず自分の中にある水をたっぷりと蓄えて大きな川にしてほしい。それを絞り込んでいった時に水の量が多いほど勢いが強くなる。その時やりたいものに自分を任せるというスタンスを常に持ってほしい」とのお話がありました。
参加者からのお悩み相談が終わった後、持参したポートフォリオを観てもらい相談に乗ってもらう方もいました。
当日の様子は、後日発売の「美術の窓」でも紹介されます。
◆参加者の声 「大変刺激を受け勉強になりました」「学芸員、作家、学生と分け隔てなくディスカッションできて良かった」と、参加者それぞれのお話をじっくり聞いていただいたうえで、お悩みがスッキリ解消されるプログラムになりました。