思わず「そぉやったんか!」と言わずにいられない仏教とそれを造形化した仏像について学ぶ講座を開催しました!
【開催概要】 チラシはこちら(PDF)
◆日時 令和1年10月19日(土) 13:30~16:00
◆会場 古今伝授の里フィールドミュージアム (郡上市)
◆講師 籔内 佐斗司氏(彫刻家、東京藝術大学大学院教授)
◆参加者数 30名
◆内容 ・仏像のお話として、仏像はお釈迦様の一生を表したもので、お釈迦様は王族の王子として生まれ<誕生>→母親のマヤさまを亡くし生きることに悩み苦しみ<菩薩>→世俗をかなぐり捨てて出家する修行僧<如来>となった姿であるという説明がありました。あわせて釈迦の生涯についてのお話もありました。
・仏教の歴史として、インドで釈迦が説いた仏教は、大乗仏教(北伝)と上座部仏教(南伝)の2つに分かれ、日本で信仰されている大乗仏教は、パキスタンからアフガニスタン、シルクロードを通って中国、朝鮮から入ってきたもので、仏像だけを祀り修行から悟りをひらく上座部仏教に対し、異文化・宗教と仲良くし衆生救済が目的だというお話がありました。
・加えて、六道(天・人・修羅・畜生・餓鬼・地獄)輪廻など大乗仏教の世界観や、ヒンズー教と仏教の時間軸による神や仏のお話、仏教が生まれる前の宗教など、仏教や仏像をめぐる歴史背景や意味の詳しい説明がありました。
・また、”仏教トリビア”として赤塚不二夫氏の漫画「天才バカボン」のバカボン(薄伽梵・婆伽梵)は釈迦を指すサンスクリット語の異称であることや、お釈迦様が求めた師「アラーラ仙人」が歌舞伎の「勧進帳」に登場することなどが紹介され、会場からは「そぉやったんか!」という声が漏れていました。
・お話の後は、如来と明王の装束着付け体験を代表2名に行ってもらいました。ドレープを作った布や臂釧や足釧、剣などの装飾品を通して、今後仏像を拝観する際の新たな視点を得ることができました。
◆参加者の声 「日常生活に少し繋がる話も出て、飽きずに聞けた」「仏教を初めて見通せた。違う見方ができた」「深い知識を得られた」と、講師の専門的で体系的な説明により仏像と仏教について詳しく学び深く知る時間となりました。