岐阜の「伝統文化・工芸」と「アート」とのコラボレーションにより多様な領域をつなぐ試み「美濃和紙meets絵画表現」の第1回「美濃和紙工房見学&手漉き体験」を開催しました!
【開催概要】
◆日時 平成31年1月26日(土) 13:00~16:00
◆会場 幸草紙(さいぐさがみ)工房(美濃市)
◆講師 加納 武氏(伝統工芸士・美濃手すき和紙職人)
神戸 智行氏(日本画家)
◆参加者数 11名
◆内容 美濃手すき和紙職人・加納武さんの工房を訪ね、制作工程の説明を受けたあと、伝統的な美濃和紙の手すきを体験しました。
工程①原料の楮を蒸して、皮をはぎ、川や水槽で水に浸しながら紫外線に当てて自然漂白します。皮剥ぎを参加者みんなで体験しました。
工程②剥いだ皮をアルカリを入れて煮て和紙作りに必要な繊維を取り出し、繊維をさらに漂白します。
工程③水槽のなかで、繊維に残ったチリなどを丁寧に取り除きます。
工程④松の木でできた菊のような模様の付いた斧で、繊維を叩きつぶす「叩解」(こうかい)という作業を行います。参加者も体験しました。
工程⑤抄槽の中へ原料ととろろあおいを入れ、撹拌します。
工程⑥いよいよ手漉き体験です。先生に教えていただきながら1人2枚ずつ漉きました。間に挟み込む素材を持ってきた方もいらっしゃいました。
神戸先生も、素材を挟み込んで、手漉き職人の加納さんに仕上げてもらいました。
この後、加納さんの工房で乾燥工程を行ってもらい、次回、自分で漉いた和紙に日本画画材で絵を描きます。
◆参加者の声 「普段見られない工房で体験することができてよかった」「工房をじっくり丁寧に見学させていただき、美濃和紙が好きになった」など、特別感のある空間で、みなさんの美濃和紙に対する興味が深まった内容になりました。