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2021.08.10
ぎふ美術展

休館日の事務局では...

 第3回ぎふ美術展を、8月7日(土)から22日(日)までの期間、岐阜県美術館で開いています。

 と申しましても、会場である岐阜県美術館の休館日(休祝日の翌日など)に合わせて、「ぎふ美術展」も上記の期間中、本日10日(火)と来週16日(月)の2日間、お休みをいただきます。

 ところが事務局ではそんな日にも、美術館のバックヤードでひっそりと活動を続けています。“展覧会がお休みだからこそできるコト”(=お休みでないとできないコト)に取り組みました。

 例えば今日は、こんな一日でした。

 朝は、前日までに観覧者の皆様や美術館側からご要望をいただいた項目について改善策を検討し、休み明けからスタッフに周知し、すぐに実践するよう決めました。また、応募者・入選者の皆様からいただくご意見やご要望、ご相談のお電話を傾聴し、必要に応じて関係先へも連絡・指示するなどの対応をさせていただきました。さらに、ホームページを更新し、これからご来館になる皆様へも必要な周知を行い、また個別に関係者へもご連絡を差し上げました。

 正午から夕方4時までは、炎天下、熱風を全身に受けながら、作品の搬出をお手伝いさせていただきました。惜しくも今回選外となった作品を運び出される皆様お一人お一人に声を掛け、アルコール消毒液を両手指に摺り込んでいただき、非接触型体温計をかざして健康チェックを行いながら、残念なお気持ちに寄り添い、次の応募に繋がるような言葉を探して次のスタッフへ引き継ぎました。どれもが作者の想いが籠められた大切な作品ですので、ご本人確認をした上で保管スペースから専任のスタッフが丁寧にお運びし、又はご自身で作品を手に取って運び出していただきました(2日間で合計620点)。

 それを終えた夕方からは、ある報道機関の記者さんのweb向けの動画撮影(作品群の深彫り、展覧会場全体の雰囲気撮り)に立ち会うとともに、審査員の先生方の講評内容や、先日行われた作品講評会での先生方と来場者との間の、率直で温かな交流の様子をお伝えしました。

 会場の忘れ物に関しても1件、特定できた持ち主にお返しできるよう算段を立てました。

 

 こうして「表舞台」は寝静まっているかのような休館日でも、事務局では開催期間が終わるまで、人知れず蠢いています…。

 今日、作品を運び出す搬出入口で「なんだ、今日は休館日だったのか。もっとちゃんと周知してくれないと困る!!」とのお言葉を残して引き返された何人かのお客様にも、こんな小さなエピソードが埋まっている休館日の「裏舞台」のことを知って「休館日に足を運んだのも何か縁があったからかな。」と少しだけお心を軽くしてお帰りいただけたらよかったのかな…、と感じた次第です。

 明日以降の皆様のご来場を、スタッフ一同、心からお待ち申し上げております。

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